織声のカードキャプターさくらメドレーについて【前編】
合唱団 織声で昨年8/19に副次的文化系合唱祭で演奏したカードキャプターさくらメドレーの動画が、なんと60万再生を超えています。
見てくださったみなさま本当にありがとうございます…!
本日4/1は新元号で盛り上がっていますが、さくらちゃんの誕生日なので、このカードキャプターさくらメドレーについてちょっと語ってみようと思います。
(もう少し短いスパンでブログを書ける人になりたいです。)
こちらのメドレーは9/15に予定しているジョイントコンサートで再演を予定しています。
「歌ってみたい!」と思われた方、ぜひ公式にお問合せください~!
はやみん合唱団 織声💎参加者募集中! (@HayaminChorus) | Twitter
(ジョイコンの情報はこちらを
演奏会「夏の終わりの小さな魔法」公式(@JoiCon0915)さん | Twitter)
・はじめに
・企画意図
・編曲発注
・音楽作り
・演出作り
・本番
・その後の反響
くらいに分けていきましょうか。書ききれなかったら後編に続きます。
はじめに
織声は昨年が副次的文化系合唱祭に出演するのは2度目でした。
1度目は「やさしい希望」「Two years letter」の2曲を演奏し、「癒し系」「いい最終回だった…」などあたたかいお言葉をいただきました。
その時のトゥギャなど。
副次的文化系合唱祭が初見という方はぜひ公式の概要文章が分かりやすいのでそちらをご覧ください。
とにかく濃い団体ばかりの中で、織声だからこそ出来る演奏ってなんだろうとか、楽しんでもらいたいな、と考えを巡らせている中、織声の主なレパートリーである早見沙織さんの新曲がカードキャプターさくら クリアカード編の主題歌になったことを知ったのでした。
それは本番の10ヶ月前…
「来年の副次的はCCさくらメドレーかな!」
と運営に投げたところ「アリ」「とてもあり!」と好評だったのでプロジェクトは動き始めたのでした。
企画意図
前述のとおり、織声のレパートリーは早見沙織さんの曲がメインとなります。そして副次的文化系合唱祭という場の性質上、周りの団体もポップス編曲の演奏が多くなります。
1番(Aメロ+Bメロ+サビ)→2番(Aメロ+Bメロ+サビ)→Cメロ→ラスサビ
のような形式がポップスでは一般的で、織声で扱う曲もこの形式に則ったものが多くなり、とあることに気付いてしまった。
「これそろそろ飽きたね?」
その形式を手っ取り早くメドレーで崩しにかかる、という荒業に出たわけです。
また、カードキャプターさくらという20年以上続くコンテンツの中の一曲を演奏するのではなく、その歴史を聴く人と一緒に辿れたらいいな、とも思いました。
原曲が持つ、タイアップしたアニメやアーティストにまつわる物語ごと引っ張り、再構築していきたいと常々この活動を通して考えています。
そう考えた時に、「限界のない可能性」を信じた結果、「越えられないものはない」と知っている織声にとってさくらメドレー以外ないとさえ思いました。
この「越えられないもの」としていたのは単独演奏会で、それをやり遂げたという自信を示していこうぜ!って話が練習中にあったのですが、そこらへんは後々また語れたら。
編曲発注
織声が出来た当初からお世話になっている兄貴的存在、椎野堅太先生(実兄に体型などが似ているので兄だと思っている話を本人にもよくしています)に今回もお願いしました。
いつもはLINEで「こんな編曲にしてくれ~」と割と抽象的に投げているのですが、「編曲のことで直接会って話がしたい」と言ったところ「まためんどくせーこと言う気だぞこいつら」と警戒されていましたし、警戒している以上に面倒臭いことを言った自負はあります。
「エモい編曲」が一番のオーダー。合言葉は「エモエモのエモ」。
使って欲しい曲と、
「プーさんの夢の中みたいに1フレーズずつ浮いては消えていくみたいなマッシュアップやってくれー」
っていうわけの分からないリクエスト、「エモエモのエモ」という合言葉を託された椎野先生、本当に素敵な編曲にしてくれてありがとうございました…。
インスト曲は具体的なものは椎野先生が選んでくれました。
ラフが完成した直後の椎野先生のツイート。
今年の副次的は編曲賞狙います(無い)
— 椎野堅太@椎野珈琲 (@shiinokenta) April 17, 2018
椎野先生はとってもシビアな方なので、いつも現実的な意見で斬ってもらってます。
この時の話し合いで印象的だったのは「長すぎるメドレーはダレる気がするよ」ということで尺は10分以下ということになり(それでも長いって言われた気がする)、
ちょうどクリアカード編の2期主題歌発表前のタイミングだったので「2期の曲も入れるべきかな…?」と悩んでいたら、
「何がメインディッシュになるのかを見極めないと、メインディッシュだらけメドレーは重たいぞ~。」
「例え2期の曲がいい曲だったとして、プラチナを超える可能性はどのくらいあるの?」と言われて
「メインはプラチナでお願いします」と即答したのでした。
こういうプロの助言って本当にありがたいですね…これからもピシャンと言ってもらいたい…(甘え)
上がったラフ音源は本当に初めて見る宝物のように思えて、ぴっかぴかに輝いていました。すぐに単独演奏会の打ち上げの場で織声のみんなにも聞いてもらいました。
「分かる!?CLEARの伴奏にプラチナのフレーズが入ってるんだよ!」
「ここのマッシュアップは入り組んでてね…!」
「遠くからCLEARが聞こえながらプラチナと混ざって、やがてプラチナになっていく…」
なんて興奮しながら語り合ったのを覚えています。
予想通り長くなったので、このペースだと中編、後編が出来ますね。
近いうちにアップすると思います。きっと。きっとね。